日本には煎茶、中国にはウーロン茶、西洋には紅茶というように世界にはいろんなお茶が存在していますが、やっぱり沖縄と言えば「さんぴん茶」でしょう。
沖縄へ修学旅行へ行ったときに、お土産で買って帰ったピヨ!
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おきなわの幻のお茶「ぶくぶく茶」
あなたが聞いたこともないのも無理もありません。
名前からすると泡立ったお茶であることは想像できると思いますが、その想像以上の見た目に、「これはお茶なのか?」と疑いたくなるほどの容姿なのです。
このお茶は見た目はソフトクリームか綿あめのようで、見た目のとおりに世界でもまれな泡になったお茶を食べる代物です。
泡の下には少量のさんぴん茶が入っており、泡を食べて最後にはお茶も飲み干す。
味はさんぴん茶由来の泡であることから若干の苦みがあり、中身を知らずに飲まされた人は見た目とのギャップに驚くことでしょう。
沖縄の食文化を継承するお茶
その見た目も不思議なお茶は沖縄の家庭で一般的には飲まれているものではありません。
いや、むしろ沖縄県民でも知っているのは1割未満かもしれません。
沖縄調理師専門学校の校長を務め、沖縄の食文化を理解する調理師を数多く輩出し、厚生労働大臣賞も受賞した沖縄食文化の第一人者である「安次富順子」先生らの調査と研究により復元された一度は歴史上から消えかけた幻のお茶なのです。
お茶のルーツ
先生によるとこの見た目も不思議なお茶のルーツは今もはっきりとわかっていないとの事ですが、戦前まで旧那覇市の一部の限定された地域で「ブクブクー」の愛称で呼ばれ、よく飲まれていたそうです。
一般家庭ではほとんど飲まれていないのが現状ですが、那覇市文化協会では詳しい歴史や、時々体験会も催されているようです。
また、国際通りの一部の喫茶店ではメニューとして人気を博しているようですね。
ぶくぶく茶作りで必要なもの
このブクブクー茶には専用の茶器があり、これらは数少ない写真や記録を元に安次富先生が特注で復元したもので、一般的に販売はされておらず、日本の煎茶のそれとはまた違ったものです。
器はかなり大きく、茶せんの形状も煎茶のそれとは異なっています。
- 専用の容器
- 専用の茶せん
- さんぴん茶(茶葉)
- お米(できれば無洗米)
- 硬度が高いミネラルウォーター
- ピーナッツ
- お茶碗
正しいぶくぶく茶の作り方
今回は体験ということなので早速チャレンジしてみました。
専用の容器と茶せんがあればベストですが、特注品とのことなので、おうちである日本茶の道具でも手順さえ踏めばできないことはありません。
茶道具がないというご家庭でも、大きめのどんぶりと割り箸を3本ほど束ねて茶せんの代わりにしても出来ますよ。
琉球の食文化に興味がおありなら、是非お試しください。
手順は簡単!
- お米(白米、できれば洗わずに済む無洗米)を茶褐色になるまで煎り、米の10倍くらいのお湯で15分ほど煮出す
- さんぴん茶(ジャスミン茶)を作り、先ほどの煎り米湯と合わせ、茶せんを直線的に前後にすばやく動かして泡立てる
- はじめは粗い泡がだんだんときめ細かくなり、固く盛り上がるまで泡を作れば先ほど残ったさんぴん茶の上に、3~4回すくって入れる
- 最後にピーナッツのかけらをトッピングしたら出来上がり
※使用するお湯(水)は外国産のミネラルウォーターなどの硬水を使用してください。
まとめ:正しい作り方と手軽な作り方
いただきまーす!
うにゃー。
にゃんだこれ?苦いニャー!!
君、聞いてなかったの?
~作り方のポイント~
- お米をしっかりと煎ること
- お水は硬度が高いモノが必須(外国産のミネラルウォーターを使うとよい)
- 茶せんは手首をスナップする感じで素早く動かすと泡立ちやすい
- 材料がすべて揃ったぶくぶく茶1P×3個セットという便利な商品もある
ちょっと渋めですが、脂っこい料理にはピッタリだワン。