添加物って何だろう?添加物を使用する理由。

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無添加って何だろう?

薬品イメージ

食材にこだわっている方なら無添加といえば、食品添加物を使用していない食品とイメージできるでしょう。

代表的な添加物は合成保存料や合成着色料、わかりやすい着色料でいえばタール系色素、つまり石油より精製される色素を食品に添加しています。

また保存料は防腐剤とも呼ばれ、言葉通りに食品を腐りにくくするための化学物質が使用されているんです。

添加物を使用する理由

スーパー店内

これらの食品添加物は戦後の高度成長期のように、まずは多くの国民へ最低限の品質を満たした食品を効率よく大量に供給することが求められた時代にはマッチしていたんですね。

保存料を使って賞味期限の延ばすことで製造する側や販売する側は売れ残りによる廃棄のリスクが減り経営に貢献しますし、消費する側も長い期間を家庭で保存できることで廃棄するリスクが減ります。

また、買い物に行く負担や安いときまとめ買いすれば家計の負担も減り、どちらにもメリットがあります。

また香料や着色料は例えばオレンジ味のジュースを製造する際、極端な話でいえば果汁を一切使わなくても、香料と着色料、砂糖と酸味料だけでオレンジの風味と色を作り出すことができるんです。

コストは水・砂糖・添加物のみとなり、限りなく安く製造でき、消費者は手ごろな価格で商品を購入できますが、100円で買える無果汁の添加物ジュースのその製造コストは数十円前後で残りの7~8割は製造する側の取り分なんです。

そういう意味でいえばどちらかと言えば製造する側や販売する側の方がメリットが大きいと言えるでしょう。100円以下で買えるとしても安いんだか高いんだか・・・。

お菓子画像

小学生でも1日あればできる、自由研究に食品添加物実験をやってみよう

2017年5月8日

添加物の問題とは?

終戦後は、まずは国民に十分な食品を供給することが最優先でした。そのような中、昭和48年の食品衛生法が施行されるまでは食中毒や伝染病が多発したのでした。

それもそのはず、一般的な家庭にはまだ冷蔵庫も普及していなかったのですから。

その後昭和50年代後半は高度成長期と呼ばれ、工場立地も一気に加速し、食品の大量生産が可能になりましたが、もう一方で貢献してきたのが食品添加物だったのです。

低コストで商品製造や長期保存を可能にするこの物質は、国民に十分な食品を供給することを可能にしました。

しかしながら当時は添加物の使用にあたり規制(法律)がなく、大量の添加物や質の悪い添加物が使用され、カネミ油症事件や甘味料チクロによる発がん性の指摘など、いわゆる食品公害が問題となったのもこの頃です。

そのような質の悪い有害な添加物を規制するために食品添加物公定書が作成されたのは昭和60年度後半から70年代になってからでした。

添加物に対する消費者の意識の変化

拒否

高度成長期の私たちの暮らしや食生活に大いに貢献してきた食品添加物ですが、食品公害や発がん性の問題など必ずしも良いことばかりではないことに気づき始めた消費者は、これまでは気にも留めていなかった食品の原材料や添加物に目を向けるようになりました。

生協などの消費者団体によってなるべく添加物を使用しない商品を選ぶ、また供給する側(メーカー)へ働き掛けるといった運動が盛んに行われ、それによってこれまで食品添加物を当たり前に使用していた食品から次第に添加物を使用しないでも済むような技術も確立されてきました。

メーカーが作るものだけを購入するだけでなく、消費者が原材料や中身をみて選べるようになったのです。



添加物は「化粧品」や「せっけん」などにも使われている

化粧品

食品にこだわっている人でも意外に口から入るもの以外には無頓着な方が多いものです。

小さな頃から使い続けている石鹸やシャンプーなどは、ほとんどの方がテレビでコマーシャルするような大手メーカーの市販製品を使っていると思いますが、実はそれらの多くは大量に低コストで生産するために、食品と同じように添加物を使用しています。

香料、着色料、防腐剤などがその例です。いい香りや手に取ったときの石鹸の色などを見れば美的意識を刺激されてついつい奇麗になると思い込んでしまいます。

でもそれらのほとんどは添加物によってもたらされているということを忘れてはいけません。

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